すでに、インフルエンザが流行していることはご存知でしょうか。
インフルエンザウイルスは大きく分けて3種類あり、それぞれA型、B型、C型と呼ばれています。
■A型インフルエンザ
A型インフルエンザウイルスは、他と比べ症状が激しい型。
・38℃を超える高熱
・のどの痛み、関節痛、筋肉痛
・肺炎、脳炎、脳症の合併症を引き起こすことがある
■B型インフルエンザ
B型インフルエンザウイルスは、A型に比べると症状がやや弱い。
・お腹の風邪の症状に近く、下痢やお腹の痛みを訴える人が多い
・人と人の間でしか感染しない
■C型インフルエンザ
C型インフルエンザは、ほとんどの大人が免疫を持っているため感染しにくい。
・かかるのは4歳以下の幼児が多い
・症状は鼻水くらい。ほかの症状はあらわれないことが多い
《感染経路》
■飛沫感染
ウイルスに感染した人が咳やくしゃみをするとその飛沫が空気中に浮遊、それを他人が鼻や口から吸い込むことによって感染。 ※これが最も多い
■接触感染 ウイルスがついたドアノブ・スイッチ等を手で触り、そのまま手洗いをせず、ものを食べて感染。 ※手の爪の中や指先は注意、ウイルスが長期間滞在している可能性もあり。
■空気感染 ウイルスを含んだ咳やくしゃみの飛沫の水分が蒸発し、長時間空気中を浮遊する。 それを吸い込むことによって感染。
《インフルエンザ予防法》
■予防接種
最も有効で効果が高い。インフルエンザにかかった場合でも重症化の防止に有効。
■食事編
・体が疲れ弱った身体の状態はウイルスの感染がしやすくなるため、栄養のバランスが取れた食事が大切。
・ 緑茶に含まれるカテキンがウイルス撃退に効果がある。
●ビタミンA:ウイルスの侵入を防ぐ 粘膜の形成を行うだけでなく、目や肌の乾燥を防ぎウイルスの侵入を防ぐ。 *緑黄色野菜(ニンジン・カボチャ等)に多く含まれる。 冬野菜にはビタミンAやビタミンCが多く含まれており、また胃腸の働きを助け免疫力を高める作用がある(かぶ、大根、白菜、長ネギ、蓮根、里芋、小松菜、ほうれん草、春菊、ブロッコリー等)。 *油と摂ると吸収率が上がる。(脂溶性ビタミンのため)
●ビタミンC:風邪のウイルスに対する抵抗力を高める ウイルスに対する抵抗力を高める働きがある。 また、他の栄養素の働きをサポートする機能を持つので、ビタミンC単体でなく色々な栄養素とセットで摂取すると相乗効果が期待できる。 *熱に弱く、水に溶けだしてしまうため、水洗いは手早く行い、煮込み料理の際は汁まで食べること。煮るより炒め料理の方が損失は少ない。
《東洋医学とインフルエンザ予防》
内臓を肝・心・脾・肺・腎とういう5つのグループに分けて考えます。
この5つは五臓(ごぞう)と呼ばれています。現代医学の内臓と同じ名前ですが解剖的な意味合いだけでなく、人体の働きや機能を5つに分類したものです。
【免疫機能に関わる主なもの 機能を高める食べ物】
■肺
呼吸器系の機能だけでなく、皮膚や鼻・喉・気管支などの働きも含んでいる。
体温調節機能、免疫機能。
白い食べ物…大根、梨、れんこん、ゆり根、白ごま、キノコ類。
■脾
食べ物から気(エネルギー)をつくりだす 。
黄い食べ物…かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、生姜、レモン、みかんなど。
■腎
生命力を生み出す根源・生命エネルギーの貯蔵庫
黒い食べ物…昆布などの海藻類、黒ゴマ、キノコ類。
西洋医学的なアプローチだけでなく 東洋医学的なアプローチとして食事の選び方も面白いので 是非、興味のある方はお試しください!